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国土交通省「物流バリアフリー調査結果」
町田市の「共同荷捌き事業に関わる第2回実証実験」
東京都と警視庁の交通渋滞緩和政策「スムーズ東京21」 スタート
東京都のロードプランニング検討委員会最終案(01.06.27)
東京都が渋滞解消策の一助として渋谷・新宿・池袋など市街地で貨物車駐車スペース確保を計画
渋谷地区TDM社会実験報告(下記)
東京都トラック協会より「交通事故防止徹底について」(02.10.10)

飲酒運転追放について社員への指導教養と、運行前「点呼」の確実な実施
  トワイライト・オン運動」「リフレクター運動」の積極的推進
  交差点における反射材付横断旗の活用と、高齢歩行者保護誘導活動の推進


東京都をはじめとする、都市の交通問題は、いよいよ深刻な状態となっています。交通渋滞の解消などのために、各自治体では、パークライド方式などさまざまな対策がとられ、今後も新しい政策が打ち出されて行くことが予想されます。私どもの会も、運輸省や東京都、警視庁の都市交通課など、関係当局と協力して、各種の交通対策に参画してきましたが、トラック業界にかかわりのあるもので、これまでに、とられてきた対策や、今、始められようとしている対策、今後計画されているものには次のものがあります。

共同配信事業(共同配送のページ)  環境対策(環境のページ)

 
 <東京の日本橋横山町の繊維問屋街における「トラック・タイム・プラン」>

 平成7年6月から、東京都中央区日本橋横山町の繊維問屋街において、買い物客などの乗用車と、同地域へ届く貨物、出て行く貨物の集荷・配達の貨物自動車が、時間帯を分けて道路を使用する、「トラック・タイム・プラン」が、地元商店街、警視庁と所轄警察署および、トラック運送業界の協力により実施され、現在も継続実施されています。

 このプラン実施前の、道路は、仕入れのための車と、貨物の搬入搬出の車両が入り乱れ、双方の車両が道路上で動きがとれなくなり、道路としての機能を果たせぬほどの混雑ぶりでした。この改善のため、乗用車と貨物自動車の時間帯のすみわけが実施され、開店前の午前10時までが、貨物自動車、10時から午後4時30分までを買い物の車両、4時30分以降に、再び、貨物自動車というように分けて使い、交通のスムーズな流れを確保したものです。

 この計画導入後では、同地域の交通流は概ね確保され、道路としての機能が回復しています。この計画は法律により縛られたものではありませんから、双方に割り当てられた時間帯が厳格に守られるわけではありませんが、それでも通り抜けにすら多大な時間を要するという病的な混雑は見られなくなり、成果をあげることができました。
 この状態を持続するために、東京都トラック協会と、東京路線トラック協議会では、パトロールカーを出動させ、同地域の交通流の円滑化をホローしています。 

  JR 「吉祥寺駅」周辺では、既存の住宅街が市街地化したものであるため、計画的な都市計画が追いつかず、歩行者、自転車と、バスなどの公共輸送機関、乗用車、貨物自動車が同じ道路を使うため、買い物客もゆったりとした気持ちを持てず、武蔵野市が、違法駐車の防止に関する条例を施行するなど、地元商店街、関東運輸局、トラック運送事業者の団体が、その対策を協議中です。

 市街地の交通対策や環境改善対策では、共同配送などが、すぐ頭に浮かんできますが、実態をよく検討してみると、うまく行かない問題が浮上してくる場合もあり、上記の日本橋の例のような貨物自動車と乗用車のすみわけも、単一の業種が集まる地域でこそ、大きな力を発揮できるものの、さまざまな業種が集まる街では、画一的な時間帯のすみわけもなじみません。

 同地域は、多摩地区の入り口にあたり、同心円的に都心を巡る環状道路からも、ちょっと距離があり、近くにトラックターミナルなど貨物自動車の拠点となるものが少ないという特殊な事情があります。このため、一部では、トラック運送事業者相互間の連絡運輸、端末配送の業務委託など、共同配送的なものがある程度できており、新たに共同配送を
編成しなおすとなると、一度このシステムを壊さなければならず、実質的な効率化を図ることが難しいと言われ、現在あるものの改革により目的を果たすことが現実的とも言われています。このためトラック運送業界からは、共同配送を選択肢のひとつとして考慮しながらも、事故防止などの観点から、専用駐車施設の確保などを希望する向きも多く現在研究中です

 都市交通の円滑化のため、各地域で実施されている、TDM(交通需要マネジメント)政策により、 東京都の都市計画局では、平成10年11月4日から、12月まで、東京都港区六本木地区において、「ポケットローディングシステム(路外荷捌き場)」の実験事業を実施しました。
 これは、都が民間の駐車場などを借り上げ、貨物専用駐車施設(2トン車)を設置、30分まで無料で使用できるIDカードを配布、モニター車が使用すると言うものでした。

 また、平成12年10月10日(火)〜11月30日(木)の期間には、JR渋谷駅周辺地区において、物車の駐車秩序の確立を柱とした、交通社会実験が行われ、この効果等の調査により、将来の施策につなげたいとしています。
 2000年10月10日〜11月30日の実験内容は次ぎのとおり。
(1)駐車場誘導ルートの設定
 ●受け皿となる駐車場への誘導ルートの設定 
 ●案内看板、誘導員、駐車場マップの配布等
(2)路外荷捌スペースの設置
 ●既存の駐車場や公共施設の空地等の借り上げによる、物流車の荷物の積みおろし 
 ●積み替えスペースの確保
(3)路上荷捌きスペースの設置
 ●路側の一部への物流車の荷捌き用駐車スペース設置 
 ●中央線の変移による路上荷捌き用スペースの設置 
 ●既設パーキングメーターの二元的利用
(4)フリンジ駐車場の設置: 対象地域周辺部への来街者用駐車場の設置
(5)循環バスの運行: フリンジ駐車場と連携したエリア内循環バスの運行
(6)駐車規制等
 ●ボルトネックとなっている交差点周辺での駐停車禁止場所の拡大
 ●違法駐停車車両の指導、取り締まり
【トラック運送業界の取り組み】
 当東京路線トラック協議会では、上記の実験について、東京都および警視庁より要請を受け、この実験成功のため、同地に集荷・配達を行う事業用自動車運転者への指示徹底を図るとともに、傘下企業より、荷捌きスペースに配置する要員を派遣しました。
【この実験区域に流入される貨物自動車のルール】
●時間は平日の午前9時〜午後5時
●対象車両:路上の荷捌きは貨物車に限られます 
●路上で荷捌きする時間は概ね15分まで。使用料なし。
●荷捌き駐車場を利用の場合は、概ね30分 使用料なし。
実験結果
荷捌き施設を利用したドライバー(30名)に対するアンケート結果
荷捌き駐車場
                     路外       路上
   継続を希望          76.7%     66.7%
   設置数      不足    50.0%     43.3%
   駐車時間    短かった  36.7%     53.3%

搬入出作業への影響では、
   改善した 36.7%であり、「スムーズに駐車でき効率化された」との意見がある一方、
   「配達先から離れてしまうため、搬入に時間や労力がかかる」との意見もあった。
   
今後の課題
   「利用者のニーズを考慮した設置」
   「運用ルール・規制方法」
   「物流事業者の共同借り上げや、地元商店街との連携を含めたスペース確保手段などが挙げられている。



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