トラック運送事業は貨物運送の大きな割合を占めており、国民生活や経済活動を支える重要な社会インフラです。しかし、トラック運送業界はトラック運転手の長時間労働や人手不足等の厳しい環境下にあり、就業環境や物流機能の改善を図り、インフラとしての物流の停滞を招かぬよう努力を重ねています。物流の停滞は運送事業者だけの努力で解決できるものではなく、サプライチェーン全体で最適化を図らなければなりません。 当協会の「トラック予約受付システムの業界最適を考える研究会」では、荷主及び倉庫事業者の皆様と運送事業者が一体となって取り組むべき課題として、不足する運送車両を補うには、車両の回転率や作業の生産性を阻害する現場での付加価値を生まない待機をなくすことに焦点を当てました。その一つの手段として「トラック予約受付システム」の活用により、待機を減少させ、乗務員にとっては不透明な拘束時間や、騒音やCO2の排出による環境問題、路上駐車等による安全の阻害要因等をなくすことが出来ればと、ガイドラインの作成に至りました。 本ガイドラインが荷主及び倉庫事業者の皆様や運送事業者の生産性向上の一助となります様に、掲載されたチェックリストや導入のステップ等をご活用頂き、トラックの待機時間削減に寄与できれば幸いに存じます。
「荷待ち時間短縮に向けたトラック予約受付システム導入におけるガイドライン」
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